業界の現状と人材確保の難しさ
私ども園田機工株式会社は金属製品製造業に属しています。昨年夏頃からコロナ禍後の在庫増やウクライナ情勢、欧米市場の低迷など複合的な要因で業界全体が厳しい状況にあると感じています 。先行きが読みづらく、予算も立てにくい状況です 。
人材確保については、現在の市場状況から直ちに人手不足というわけではありませんが、将来を見据えた技術伝承や新たな技術習得のため、人材育成と確保は重要課題です 。しかし、「ものづくり」の仕事は日本の若者には敬遠されがちで、特に新卒採用は教育体制の面から難しく、ハローワークなどを中心とした中途採用でも、思うように人材が集まらないのが現状です 。ここ最近で採用できている日本人の数は年間1〜2名程度です 。
外国人材の採用を始めたきっかけ
今から約5年前、キャリアカラーズ(KTCホールディングス)さんに紹介されて外国人材の受け入れを開始しました 。始めた当初は出稼ぎ目的の方も多くなかなか定着しないことが課題でしたが、「ものづくり」に真剣に取り組む意欲の高い人材を求めて、インドネシアの方のエンジニア採用を中心に受け入れる方針に転換したことで、メンバーが定着することができました 。今がんばってくれている外国人のメンバーは日本人と比較して、仕事に対するモチベーションが高いと感じますので非常に期待しています 。
外国人採用についての方針
本格的な外国人材の受け入れはキャリアカラーズ(KTC)さんからの派遣社員がきっかけですが、単なる派遣だけで終わるのではなく、3年を目途に本人が希望すれば直接雇用に切り替えるという方針を取っています。実際に、派遣から直接雇用に切り替えた外国人の社員が現在5名まで増えてきています。
外国人材の受け入れを始めた当初の苦労と工夫
一番の課題は言葉の壁でした 。日常会話はできても、専門用語や大阪弁が混じると、意思疎通が難しい場面がありました 。外国人従業員だけに日本語習得を求めるのではなく、受け入れる側の日本人従業員向けに、正しい日本語でのコミュニケーション取るための勉強会を実施するなど、相互理解を深める努力をしました 。これにより、日本人従業員の意識も変わり、相手に配慮したコミュニケーションが取れるようになったと感じています 。
現在の状況と外国人材を受け入れてよかったこと
現在、外国人従業員は10名(直接雇用5名、派遣5名)在籍しています 。彼らは交代制勤務などにも協力的で、シフト生産において非常に助かっています 。仕事への意欲や姿勢は、日本人従業員と比較しても高いと感じることが多いです 。
今後の展望について
当初の目標であった「インドネシア人材で一つのチームを作り、ラインを任せる」という体制を、今後実現していきたいと考えています 。以前直接雇用したインドネシア人従業員をリーダーとして育成し、彼らを中心に職場を作っていく計画です 。そのためにも、引き続き意欲の高いインドネシア人材の採用を進め、定着率を上げていくことが目標です 。
キャリアカラーズおよび担当者の評価について
キャリアカラーズさんとは約5年のお付き合いになりますが、人材確保が難しい時期も、前向きに粘り強く対応していただき非常に助かっています 。当初の目標であるインドネシア人材チームの構築に向けて、今後も協力をお願いしたいです 。
担当者である塚田さんについては、最初の頃は少し頼りない面もありましたが(笑)、最近は非常に前向きに動いてくれており、とても助かっています 。外国人スタッフからも、仕事だけでなく生活面でのサポートも手厚いと聞いており、信頼しています 。